楽しみにしてた映画は根こそぎ延期になっちゃうし艦隊バトルは終わっちゃうし天月真白ちゃんはリストラされちゃうしで悲しい。
というわけで延期にならなかった『ジュディ 虹の彼方に』を見ました。
今年度のアカデミー主演女優賞に輝いた本作は、47歳で夭逝したミュージカル女優ジュディ・ガーランドの波乱の人生を描いた伝記映画です。
ジュディ・ガーランドとは?
ジュディ・ガーランドは、1939年の映画『オズの魔法使』でドロシー役を演じ、17歳にして大ブレイクしたかつてのスター女優。
その後もいくつかの映画に出演し大人気を博しますが、薬物や神経症に苦しみ、四度の離婚を繰り返すなど、生活は乱れていきます。
本作はそんな彼女の晩年の姿を描いた物語になります。
『オズの魔法使』は家電量販店のテレビ売り場で流れてるのを何回か見たことあるくらいだったけど、今回の映画を見るにあたってはじめてちゃんと見ました。
古い映画もミュージカルも好きなので楽しかったです。
カンザスの田舎町から魔法の国に迷い込んでしまった少女ドロシーが、脳みそが無いカカシ、心が無いブリキの木こり、勇気が無いライオン、節操が無い萌豚と共に、どんな願いも叶えてくれるという魔法使いオズのいるエメラルドの都を目指す、というのが大体のあらすじ。
当時画期的だったカラーフィルムでの撮影やジュディ・ガーランドの可愛さなど様々な魅力のある作品ですが、わけても劇中でドロシーが歌う「虹の彼方に」(Over the Rainbow)は終世ジュディの代表曲として知られるようになり、今回の映画でも終盤の重要なシーンで披露されます。
『オズ』の成功で一躍スターダムに駆け上がったジュディですが、晩年の彼女は身も心もボロボロです。
今回の映画では、この『オズ』の撮影模様がフラッシュバックのように挿入され、過酷なダイエットや過密なスケジュールを強いられた往時のジュディの姿を垣間見ることができます。
回想シーンでは当時の撮影のセットが再現されてたりしてるのも面白い。
もちろん『オズ』を見ていなくても楽しめる映画ではありますが、見ておくと物語にさらに感情移入できるようになります。
レネー・ゼルウィガーがスゴい!
本作でオスカーを受賞したレネー・ゼルウィガーは、『ブリジット・ジョーンズの日記』などで知られる女優。
オースティンの小説『高慢と偏見』を下敷きにしたラブコメ映画で、コリン・ファースがまったく同名の役を演じるという徹底ぶりが面白い。
この映画で、ゼルウィガーは主人公のブリジットを演じるために体重を10キロ以上増やして撮影に臨んだとのことですが、本作では心も体もやつれた40代のジュディ・ガーランドを見事に演じています。
「虹の彼方に」をはじめとする劇中歌もすべてゼルウィガー本人がみずから歌っているというからスゴい。
ゼルウィガー本人もインタビューで答えているとおり、本作は決してジュディの哀れな末路を描いた映画というわけではなく、彼女のタフさや信念を描いた非常に前向きな作品だと感じました。
ゼルウィガーの代表作である『シカゴ』も前から気になってたのでぜひ見てみたい。
名セリフはコレ!
良い映画には良いセリフがつきものです。
何度でも聴きたい劇場版はいふりベスト台詞TOP5
— しあ (@123sheer) 2020年2月15日
1位 うちーかたはじめっ!
2位 釜の温度が上がっとらんだらあ!
3位 口八丁手八丁ってやつだね!
4位 ダメです♡
5位 ドンピシャーー!!
『オズの魔法使』においても、劇中の印象的なセリフとして、
"Toto, I've got a feeling we're not in Kansas anymore."(トト、ここはカンザスじゃないみたい)
"There's no place like home."(やっぱりおうちが一番だわ)
が「アメリカ映画の名セリフベスト100」の4位と23位にそれぞれランクインしています。
そして今回の『ジュディ』でも印象に残ったセリフがありました。
「子どものころ、『オズの魔法使』のドロシーに夢中だった」と語るファンの男性に対してジュディが言い放ったこのセリフ。
「男はおさげが好きなのよ」
はい。
*
直前に『オズの魔法使』を見たばっかりだったからけっこう感情移入しながら見てしまった。
逆境を描いた作品なので楽しいエンタメ映画ってわけではないんだけど、ジュディの生き様を感じられる印象深い作品でした。
たまにはこういう映画もいいね。
ストーリー・オブ・マイライフも早く見せて。
2020年冬アニメの名セリフベスト3
念のため発表しておきます。
1位「メイプルがいいならわたしもいいけど」
2位「違うよみら!恋する小惑星のBlu-rayとDVDが発売するんだって!」
3位「さん……50点?」
2020年冬アニメの名セリフベスト3 - Wikipedia
やっぱりおうちでアニメが一番だわ。
不要不急の外出は控えましょう。
(おわり)