暴食
強欲
怠惰
色欲
高慢
嫉妬
憤怒
「7つの大罪」は7人の死で完成する。
【第九話放送中!】
— 神様になった日&Charlotte&AB!公式アカウント (@kamisama_Ch_AB) 2020年12月5日
第九話「神殺しの日」TOKYO MX・BS11・群馬テレビ・とちぎテレビにて放送中!
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神様になった日第9話「神殺しの日」、うおおおお!!!おお……???
なるほどラーメンも麻雀も映画製作もすべては伏線だったのか…。さすがだぜ。
前半でどうでもいい話をだらだらやって途中からようやくドタバタと本題に入る構成ぼくは嫌いじゃないですよ。
なぜならこのブログも基本同じ構成なので。
弊ブログは伊座並杏子ちゃんと成神空ちゃんを応援しています。
神様になった日、ボコられてたハッカー野郎を萌え萌えな女の子にしてさえいれば神になれたのに
— しあ (@123sheer) 2020年12月5日
そんなわけで映画製作の話といえばこの週末はNetflixであの話題作が配信開始されましたね。
そう、デヴィッド・フィンチャー監督最新作『Mank/マンク』です。
フィンチャー監督の父が生前に脚本を手がけていたという本作は、実在の脚本家マンクことハーマン・J・マンキーウィッツが歴史的名作『市民ケーン』の脚本を仕上げるまでの物語。
アサルトリリィ最新話に登場した楓・J・ヌーベルの父親の正体この人らしいね。
『市民ケーン』といえば、アメリカ映画ベスト100で1位に選出され、しばしば世界最高傑作とも評される有名な映画。
孤独な死を遂げた新聞王ケーンが今際の際に遺した「バラのつぼみ」という言葉の意味を探るために、ある記者が関係者の証言からケーンの生涯を追っていくというストーリー。
監督・主演を務めたオーソン・ウェルズは当時まだ20代半ばで、まさに時代の風雲児的存在だったそう。
余談だけど『フルハウス』のジェシーおじさんがインテリの集まるパーティーに参加しなきゃいけなくなった回で「映画の話題になったらとりあえず『市民ケーン』が最高傑作って言っておけ!」ってジョーイに入れ知恵されて自信満々でその話したら相手は出席者じゃなくてただのボーイだったっていうシーン好き。
そしてオーソン・ウェルズ演じる主人公ケーンのモデルとされているのが、実在の新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハースト。
劇中でケーンは歌手に憧れる愛人のためにわざわざ専用の劇場を作ってデビューさせ、自身の新聞社で大々的に広告を打つのですが、これはハーストが愛人マリオン・デイヴィスを女優にするために映画制作会社を設立した逸話がもとになっています。
ハーストの半生や内面があまりに赤裸々に描かれた内容が彼の怒りを買い、『市民ケーン』の公開に当たっては多くの劇場に圧力がかけられたとのこと。
今回の『Mank』では、オーソン・ウェルズの依頼でわずか60日で脚本を書き上げなくてはならなくなったマンクの『ミザリー』さながらのカンヅメ生活と、マンクがハーストやマリオンと出会う’30年代のハリウッドの回想が並行して描かれます。
見どころはやはりマンクを演じる名優ゲイリー・オールドマンだけど、新聞王ハーストを演じるのが『ゲーム・オブ・スローンズ』でタイウィン・ラニスターを演じたチャールズ・ダンスなのでそちらも威圧感が半端ない。すぐに借りを返されそう。
この映画のもうひとつの見どころは、あえて当時を意識した全編モノクロの演出になっているところ。
昔の映画では定番だったオープニング・クレジットが流れたり、音質もわざわざちょっとザラついた感じにしてるところなんかも徹底していて面白い。
そういえば昨年公開された『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』なんかも往時のハリウッドを舞台にした懐古主義的な作品だったけれど、この映画は雰囲気的にちょっぴり『トランボ』に近いものがあるかもしれない。
こちらは『ローマの休日』などで知られる脚本家ダルトン・トランボが赤狩りでハリウッドから追放されてしまい、様々な偽名を使って密かに脚本を書きまくるというこれまた史実に基づく話。
時代は違えど政治的なイデオロギーが映画製作にも干渉してくるという背景が共通してるのが興味深い。
ブライアン・クランストンが主演なのでブレイキング・バッド・ファンユニオンにもおすすめの映画。
今回の『Mank』はネクロン家の双子ちゃんと同じく完全に『市民ケーン』とふたつでひとつという感じの作品なので、二本続けて見るのが良さそう。ていうかぼくも直前に見たんだけど。
ケーンとハースト、スーザンとマリオンの両者を比較しながら見れたりするのも面白い。
市民ケーンについてもプライムビデオで配信してくれてるのありがたいね。
ところで今作の監督デヴィッド・フィンチャーといえば特にサスペンス映画で有名な監督で、そのダークな世界観やしばしば女の子も酷い目に遭うことからオタクや萌豚に大変愛されている監督でもあります。
ぼくもその例に漏れずフィンチャー映画はとても好きなので、これまでの監督作品10本をオススメ順で紹介したいと思います。
10位 エイリアン3
リドリー・スコット、ジェームズ・キャメロンといった名匠たちが手がけてきた『エイリアン』シリーズの三作目。
フィンチャーの初監督作品なんだけど、企画や脚本を巡るトラブルなどが重なり破茶滅茶に大コケしたせいで引退一歩手前まで行った伝説の作品。
まあつまらなくはないんだけど、それまでの展開をすべてひっくり返す陰鬱な内容でファンを怒らせてしまったのがまずかったのか。まるで六花の勇者の最終回みたいな映画ですね。
ちなみに若き日のチャールズ・ダンスも地味に出演してます。最初に殺されるけど。
9位 パニック・ルーム
家に侵入してきた強盗たちと避難用の密室「パニックルーム」に立て篭もった母娘の戦いを描くスリラー。
ジョディ・フォスターやフォレスト・ウィテカーなどの有名俳優が出演していて結構な豪華キャスト。
息もつけないサスペンスホラーになるのかと思いきや蓋を開けてみたらちょっぴりシリアスなだけのホーム・アローンだった。
ギャグなのかマジでやってるのかわからないシーンが多くて面白い。
勝手に他人の部屋に上り込むOne Room7号ちゃんこと織崎紗耶ちゃんに出演してもらう映画はこれで決まりですね。
8位 ゲーム
裕福ながらも退屈な人生を送っていたマイケル・ダグラス演じる主人公がある日CRSという謎の会社から”ゲーム”の招待状を受け取り、身の回りで奇妙な出来事が起こり始めるというサスペンス。
雰囲気ちょっとSAWとかライアーゲームっぽくて好き。まったく予想のつかないミステリアスな展開とツッコミどころ満載などんでん返しが楽しめます。
7位 ベンジャミン・バトン 数奇な人生
年老いた状態で生まれ、年を経るごとに若返っていく男の奇妙な一生を描いたSFドラマ。
回想の形でベンジャミンの半生を辿っていく構造はちょっとフォレストガンプっぽい。
幼女だったデイジーちゃんがどんどん老けてくの見ると悲しくなる。
愛する人と同じスピードで歳を取ることのできない悲哀を描く様は『となりの吸血鬼さん』に通じるところがありますね。ちなみに主演のブラピは『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』にも出演してます。
6位 ゴーン・ガール
行方不明の妻を捜索しているうちに自身が容疑者にされてしまった男を描いたベン・アフレック主演のサスペンス。ぼくが唯一映画館で見たフィンチャー映画でもある。
妻エイミーを演じてオスカーにノミネートされたロザムンド・パイクの演技が色々とすごい。
正直あんまり覚えてないけど後半ちょっとグロいシーンがあってびっくりした記憶がある。
ゴーン・ガール、CMとかでやたらしつこく「カップルや夫婦では観ないでください」って触れ込むもんだからちゃんと一人で観に行った。
— しあ (@123sheer) 2016年6月17日
5位 ゾディアック
アイアンマン、ハルク、ミステリオとアベンジャーズ主要メンバー揃い踏みのスリラー映画。
猟奇的な殺人を繰り返しマスコミに犯行声明を送り続けるゾディアック・キラーを追う男たちを描いた実話に基づく物語。
HUNTER×HUNTERのゾルディック家ってこのゾディアックがモデルって聞いた。ぼくはアルカ・ゾルディックちゃん!!
実話ながら、フィンチャーお得意のサスペンス演出が存分に生かされていて面白い。
ただベースになってるのが未解決事件ゆえに終わり方は若干尻切れとんぼ気味なので物足りなく感じる部分はあるかも。
4位 ソーシャル・ネットワーク
Facebookの設立者マーク・ザッカーバーグの成功と確執を描いた伝記映画。
『シカゴ7裁判』のアーロン・ソーキンが脚本を務めているだけあって、スピーディーな会話劇が見どころ。
天才ゆえに他人を顧みないザッカーバーグがとにかくムカつく奴なんだけどそこが面白い。
大学のネットワークに堂々と侵入したり他人のアイディアを盗んだり友人を切り捨てたりハーバードの女子学生の格付けランキングを作ったりとなかなかの人でなしなんだけど、女の子のランキングを作りたくなる気持ちは僕もよくわかるので何も言えない。
登場人物の一人がうっかり鳥にチキンを食べさせちゃうので実質体操ザムライでもある。
3位 ドラゴン・タトゥーの女
このブログでは何度も登場してるダニエル・クレイグ主演のミステリ映画。
スウェーデン版や最弱無敗の神装機竜と比較しながら見るとさらに面白いです。
この映画に影響されて部屋にいる時たまにエンヤのオリノコ・フロウ流してるのは恥ずかしいから内緒。
2位 ファイト・クラブ
ルールその1、ファイト・クラブのことを口外するな。
ルールその2、絶対にファイト・クラブのことを口外するな。
カルト的人気を誇るフィンチャー監督の代表作。ツイッターでも当たり前のように引用する怪しいオタクがたくさんいるので見てないと何言ってんだかさっぱりわからないということになりがち。
ぼくはジャックのブヒりすぎた心臓です。
なろうアニメ見分け付かなすぎてこれになりつつある pic.twitter.com/l2Gg2By2ja
— しあ (@123sheer) 2019年7月31日
1位 セブン
やっぱりこれが一番好き。
七つの大罪になぞらえた猟奇的な連続殺人犯を追う二人の刑事を描いたフィンチャー監督の出世作。
後発のサイコ・スリラーに絶大な影響を及ぼした草分け的な作品で、これ以降似た作品が濫造されてきたものの、やっぱり本家が最高。
若手とベテランの刑事コンビ、雨降る都会のダークな雰囲気、銀残しと呼ばれる特殊な撮影技法、姿の見えない猟奇犯、不気味なオープニング・クレジットなどどこを取ってもカッコいい。
ちなみにぼくは当時レンタルしたけど見るの怖くてそのまま返却しちゃって3回目のレンタルでようやく見たという過去があります。(かわいい)
◯
『Mank』の劇中で「脚本が長すぎる」と指摘された時にマンクが言った「パスカルは言った、『もっと時間があればもっと短い手紙を書けたのに』」ってセリフが好き。
長く書くのは誰でもできるけど短く綺麗にまとめるのは難しいとよく言いますね。
このブログももっと簡潔にまとめたいと常々思ってるんだけど毎回長くなっちゃうのでウォーキング・デッドの悪口言えないかもしれない。いやでもやっぱり1シーズン16話は明らかに持て余してるだろ。
神様になった日、お前は綺麗に話をたたんで泣きの原点とボーイミーツガールの到達点を俺たちに見せてくれ。
ヘミングウェイはかつてこう書いた、「Charlotteは面白い、女の子が殴られるアニメは名作である」
— しあ (@123sheer) 2016年6月13日
後半部分には賛成だ
(おわり)
君という神話/Goodbye Seven Seas(初回限定盤)TVアニメ「神様になった日」オープニング&エンディングソング
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