無能な僕は原告

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はじめまして、123sheerです!

みなさん疑問に思っていらっしゃるようなのでまず答えますね。

わたしの能力は今期アニメにすぐ適合できることです。

でも、社会にはちょっと適合できません!

よろしくお願いします!

 

無能なナナ、今期で一番楽しみなアニメかもしれない。

ナナちゃんのもこもこツインテールでテレビについたホコリとか掃除したい。

 

もともと能力バトルや頭脳戦が大好きなので、こういう能力の弱点を突き止めて攻略していくみたいな話は無条件でワクワクしちゃう。当初ザ・ボーイズに期待していたものがここにある。

 

OPのBroken Skyもめちゃめちゃ好き。Skyreach超えたかもしれない。

music.apple.com

 

ところでナナといえば、今月はもうひとつ大注目作品の配信が始まりましたね。

 

そう、Netflixオリジナル映画『シカゴ7裁判』です。

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すでにご覧になられた方もいらっしゃるかもしれませんが、この映画マジでスゴい。もう2回見ちゃいました。

今年見た映画の中でも、面白さではぶっちぎりの1位。(ブヒ要素ではストーリーオブマイライフが1位)

こんなすごい新作が配信で見れちゃっていいの???

 

 

今作は、1960年代に実際に行われた「シカゴ・セブン」の裁判を描く史実に基づいた物語。

’68年、ベトナム戦争に反対する活動家たちが民主党大会の会場に集結し、大規模な暴動が発生。この責任を追及すべく、政府はデモに関わっていた七人の人間を共謀罪で起訴します。

人類の敵ならぬアメリカの敵として見せしめに選ばれたこの七人こそ、のちにシカゴ・セブンと呼ばれる者たち。

なんとしても有罪に追い込もうとする政府の圧力に立ち向かう七人の反戦活動家たちの法廷バトルが描かれます。

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この映画、まずキャストがめちゃめちゃ豪華なんだけど、それ以上に注目なのが監督・脚本を務めたのがアーロン・ソーキンだということ。

ソーキンといえば『ソーシャル・ネットワーク』や『マネーボール』の脚本家としても有名ですが、なんと言ってもぼくが世界で一番大好きなドラマザ・ホワイトハウスの製作を手掛けた人でもあります。

大統領とその補佐官たちによるリアリティー溢れるアメリカ政治の内幕を描き、当時のエミー賞を総ナメした人気ドラマ。

とにかくキャラクターや会話が面白くて、全7シーズンを一気に完走してしまったほど。 

シーズン2の最終回では感極まりすぎてマジのボロ泣きしてしまった。

 

このドラマの特徴のひとつは、矢継ぎ早に繰り広げられるハイペースな会話劇。

スタッフたちがホワイトハウスの廊下を歩きながら入れ替わり立ち替わり現れてはてーきゅうばりの物凄い情報量の会話をしていくのを長回しで映す、というのがお決まりの流れなんだけど、このスピード感が楽しい。 

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 今回の『シカゴ7裁判』でも、そのソーキン節とでも言うべきアップテンポな会話劇が存分に楽しめます。緩急も上手いのでとにかく飽きる瞬間がない。 

ただ、オープニングからブワーッとすごい勢いでキャラクターたちが出てくるので最初のうちは誰が誰かちょっと混乱する。

有名俳優が多いので知ってる人なら認識しやすいと思うけど、あんまり映画を見ない人にはわかりにくいかもしれません。

アサルトリリィみたいに毎回名前を出してくれればありがたいのですが、そうもいかない。

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名前長すぎて画面いっぱいになってるの好き 

 

というわけで、これから映画を観る人のために登場人物たちを所属レギオンごとに紹介したいと思います。

 

民主社会学生同盟(SDS)

トム・ヘイデン

レニー・デイヴィス

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SDSの指導者としてシカゴでのデモを先導していた愛国者ヘイデンとその相棒デイヴィス

リーダー気質のヘイデンはシカゴ・セブンのなかでも中心的な存在として理性的に振る舞おうとしますが、内側には熱い闘争心を秘めています。

後半、事件当日におけるこのふたりの行動が明らかになることで裁判の流れは大きく変わることになります。

ゴッドファーザーの弁護士みたいな名前のトム・ヘイデンを演じるのは『レ・ミゼラブル』『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅々』などで知られるエディ・レッドメインレミゼでも王政の打倒を目指す自由主義者の青年マリウスを演じていましたが、本作でも似たような役柄なのが面白い。

 

青年国際党(イッピー)

アビー・ホフマン

ジェリー・ルービン

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イッピーの代表アビージェリーは、同じく反戦活動を行っていながらもヘイデンらとは思想的に対立しています。

二人のスタイルは過激なパフォーマンスで大衆の注目を集めること。裁判中もジョークをかましたり判事を茶化したりやりたい放題。

ただふざけているだけかと思いきや、随所で思慮深くクレバーな一面を覗かせるのがカッコいい。

ヘイデンと並んで本作の主人公的な役割を果たすアビーを演じるのはコメディ俳優のサシャ・バロン・コーエン

ヘイデン役のレッドメインとは『レ・ミゼラブル』以来の共演でもあります。

ちなみに相方ジェリー役のジェレミー・ストロングも今年エミー賞を受賞した話題のドラマ『サクセッション』に出演中とのことで、これまた贅沢なキャスティング。

 

ベトナム戦争終結運動(MOBE)

デヴィッド・デリンジャー

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アメコミの主人公みたいな名前デリンジャーは好戦的なシカゴ・セブンの中でも比較的穏健な性格で、徹底した非暴力主義を貫いています。

傍聴席で彼の妻と息子が裁判の行方を固唾を呑んで見守るなか、ある出来事がきっかけでデリンジャーは予想外の行動を起こします。

この人どっかで見たことあるなと思って調べてみたら『ウォーキング・デッド』のモーガンの師匠だった。今回は謎の棒術は使いません。

  

ブラックパンサー党

ボビー・シール

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黒人闘争組織ブラックパンサーの議長ボビー・シールは、シカゴに数時間しか滞在していなかったのにもかかわらず危険分子とみなされ、ヘイデンらと一緒に起訴されます。

裁判ではひたすら反抗的な態度を取り、その言動が物語に大きな転機を生むことに。

シールを演じるのはハリウッドの笹目ヤヤちゃんとして一部で話題のヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世。今年ドラマ『ウォッチメン』でエミー賞を受賞した急上昇中の俳優です。もうお前がベトナム戦争止めてくれよ。

 

その他

リー・ワイナー

ジョン・フロイネス

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シカゴの暴動とはほぼ無関係にもかかわらず抗議活動家のアカデミー賞と評されるこの裁判になぜかノミネートされてしまった二人。凄腕リリィが集う百合ヶ丘女学園に放り込まれたド新人の梨璃ちゃんと二水ちゃんのような存在です。

そんなに出番は多くないけど、ときどきボソッと呟く「なんで俺たちがこんなところに…」みたいなぼやきが面白い。

 

弁護人

ウィリアム・クンスラー

レナード・ワイングラス

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そんな個性的すぎる被告人たちをどうにかまとめ上げ、無罪を勝ち取ろうと頑張るのが弁護士のクンスラーワイングラス

内輪揉めしてばかりのシカゴ・セブンに呆れながらも政治的な圧力に屈せず立ち向かうクンスラーがカッコいい。アメリカでは有名な弁護士らしいです。

そんなクンスラーを演じるのはこれまた有名俳優のマーク・ライランス。『ブリッジ・オブ・スパイ』ではトム・ハンクスの弁護を受けるソ連のスパイ役を好演しオスカーに輝きましたが、今回は逆に弁護する側なのが面白い。

クンスラーをサポートするワイングラスも一見クールだけど言う時は言う人で好き。

 

原告人

リチャード・シュルツ

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「シカゴ・セブンを必ず有罪にせよ」という司法長官の厳命を受け、クンスラーらと対峙する敏腕検察官シュルツ

政府による恣意的な裁判に疑問を抱きつつも、理路整然とした主張でシカゴ・セブンを追い詰めます。

無能どころか超有能な原告人シュルツを演じるのは笑顔がステキなジョゼフ・ゴードン=レヴィット。『インセプション』『LOOPER』などで知られる人気俳優ですね。

 

 

 

このように、とにかくキャストが超豪華。すげえ。

そのほか、『キミと僕の最後の戦場、あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』でオスカーにノミネートされたマイケル・キートンもちょっと意外な役どころで登場します。

ぼくはミスミス・クラスちゃん!

 

そしてこれだけ個性的なキャラクターが揃っていながら一番キャラが濃いのが判事ってどういうことなんだ。

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もちろんキャストだけじゃなく、脚本や構成も先が読めないように練られていて抜群に面白い。

ここまで紹介してきたように、起訴されたシカゴ・セブンは「反戦」という目的こそ共通ではありますが、そのアプローチはまったく異なります。

そんな人種も思想も異なる彼らを「ラジカルな左派」というレッテルで一括りにしてしまうことの問題点をも今作では明らかにしています。

水色だろうが白髪だろうが一緒くたに銀髪とみなしてしまう我々萌豚としても身につまされる内容ですね。

 

Netflixに登録してる人は絶対見てほしい。というか登録してない人もこの映画のためだけに登録してほしい。そのくらい良かったです。

大統領選挙を目前に控えた今こそ見るべきトレンドな作品だと思います。

世界が見てる!!

 

 

 

(これでやつは今年のNo.1映画がシカゴ7裁判だと信じたはずだ)

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(もし、やつの目的が今年のNo.1映画がシカゴ7裁判だと誤認させることだとすれば本当のNo.1は…)

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やっぱりはいふりなんですよね。

 

映画館で3回は見てたけど4回目見てもやっぱ面白い。

エピローグとか一切なしでバッサリ終わらせるラストが非常に好きなんだけど、その分ドラマCDでスーちゃんのその後をフォローしてくれてたのもよかった。

駿河留奈、俺と半荘勝負してくれ。

  

 

 

 

巷で流行りのnoteとかいうやつ興味本位で作ってみました。ミーハーなので。

note.com

 

ブログはどういうわけか異常に脱線して長文になってしまうことが多いので、ネタバレありの感想とかちょっとした雑記がもしあればこっちに書いてみてもいいかなと思ってます。あるいはめんどくさくて二度と使わないかもしれません。俺たちは雰囲気で記事を書いてる。

 

流行りといえば、生粋のミーハーとしてはいい加減「鬼滅の刃」と真剣に向き合わなければならない時期が来てる気がする。

ふつうに面白かったんだけど途中でサボっちゃってそれっきりなんですよね。

 

 

アニメはリアルタイムで見たほうがいいらしいね。 

 

(おわり)