米ニューヨーク・タイムズ紙が2021年の深夜アニメのベスト10を発表した。
選考を行った123sheer記者によれば、現在世界で蔓延しているVtuberやFOD独占配信といったさまざまな問題に対して、できる限りの抵抗を試みているアニメが心に響いたという。また、これらはアニメの重要性を再認識させてくれたとも語っている。
ここでは、同紙による各作品のレビューの一部を抜粋して掲載すると共に、選考委員を務めた123sheer氏がチョイスしたベスト・エピソードを紹介する。
ニューヨーク・タイムズが選ぶ2021年アニメ10選のタイトルは以下のとおり。
2021年セレクション、こちらの10本で白黒つけたいと思います
— しあ (@123sheer) 2021年12月31日
裏世界ピクニック
無職転生
シャドーハウス
Vivy -Fluorite Eye's Song-
スーパーカブ
チート薬師のスローライフ
精霊幻想記
SELECTION PROJECT
takt op.Destiny
月とライカと吸血姫
裏世界ピクニック
Netflixドラマ人気の火付け役となったSFホラー『ストレンジャー・シングス』の世界的ヒットからも明らかなように、触れてはいけない別世界の誘惑というものはいつの時代も我々の好奇心を揺さぶるものだ。
日本では、触れてはいけない存在として「六花の勇者の最終回」というものが知られている。一目見ただけで精神に異常をきたし、二度と元の生活に戻れなくなった者も数多いとされるインターネット怪談のひとつである。(大変ショッキングな画像が表示されるため、検索する際はぜひ自己責任でお願いしたい)
2021年冬に放送されたアニメ『裏世界ピクニック』は、そんな「検索してはいけないもの」で満ちた世界を二人の女子大生が探索するサバイバル・ホラーだ。
ホラー小説の大家スティーヴン・キング氏も絶賛したという本作は、独特のスリルと女同士の重たい感情のぶつけ合いを存分に楽しませてくれる怪作であった。
この作品のユニークなところは、怪奇現象が跋扈する広大な世界を探索する物語であるにもかかわらず、ストーリーの焦点はつねに主人公である空魚と鳥子ふたりだけの狭い世界に向けられている点だ。
二人きりのビーチではしゃいでいる彼女たちを見ていると、我が国の軍隊が裏世界に置き去りにされたことでさえ些細なことに感じられてしまう。女の子たちの水着シーンが安全保障に優先するということは、合衆国憲法にも明記されるべきだ。
ここで賢明なる読者にひとつだけ忠告——こじらせた空魚と無自覚な鳥子のイチャイチャを眺めているとき、自身の顔面を絶対に鏡で見てはいけない。そこに映っているのは紛れもなく怪奇現象である。
●123sheerが選ぶベストエピソード
#5「ステーション・フェブラリー」
選考理由:酔っ払ってふにゃふにゃになった鳥子ちゃんが可愛い生き物/CHiCO with HoneyWorksすぎるため。
無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜
2021年のアカデミー作品賞は近年まれに見る大激戦となった。その中で、並み居る名作を押しのけ見事栄冠を手にしたのがクロエ・ジャオ監督の『ノマドランド』だ。
この映画は、定職を持たずに車上生活を送るワーキャンパーたちのリアルな実態に迫った重厚な作品だ。近年アメリカではこうした生活様式を自ら選択する人々が増加しており、決まった仕事や家を持つのが当たり前という従来の価値観はもはや通用しなくなりつつある。
そして同年に登場したアニメ『無職転生』もまた、定職を持たない人間の新しいライフスタイルを描いた、現代のトレンドを汲む社会派作品である。
日本のweb小説を原作とする本作は、その名のとおり無職の男が異世界に生まれ変わり、人生をやり直すべく奮闘する姿を描いた一代記だ。
壮大で奥行きのある世界観、劇場版かと見紛うほどのハイクオリティな作画、アニメらしからぬリアリティーに富んだ繊細な人物描写など、優れた点を挙げていけばきりがない。
しかしながら、本作はそれらのために評価されているわけではない。そもそも、いま挙げたような要素が盛り込まれた作品が見たいと思うなら『ゲーム・オブ・スローンズ』を視聴した方がよっぽど良い。
では、エミー賞を総ナメした世界的大ヒットドラマシリーズを差し置いて『無職転生』を視聴すべき理由とはいったい何か?
答えはただひとつ、ロキシー・ミグルディアちゃんだ。
ハリウッドのどんな素晴らしい女優を起用したとしても、彼女のあどけない可愛らしさを再現することは不可能だろう。
もしもあなたがノマドとしての生活を選ぶ時がやってきたとしたら、これだけは覚えておいてほしい——たとえ家やテレビを手放しても、dアニメストアでいつでもロキシーちゃんに会える環境だけは絶対に手放してはならない。
●123sheerが選ぶベストエピソード
#5「お嬢様と暴力」
選考理由:生意気なお嬢様がボコボコにされるシーンは全人類が好きなため。
シャドーハウス
発足から早一年が経過したバイデン政権だが、直近では支持率が40パーセント台前半まで落ち込むなど、人気の低迷が窺える。
本紙編集部が独自に実施した世論調査では、アメリカ国民の9割はホワイトハウスよりも『シャドーハウス』を支持しているという衝撃の結果が明らかになった。
このアニメがこれほどまでに超党派的な人気を獲得した背景にあるのは、顔のない貴族シャドーと彼らに仕える生き人形の関係性が形作る魅力だ。
ケイトとエミリコ、ルイーズとルウといった正反対の女の子コンビが生み出す化学反応が萌え萌えなのは言うまでもないが、見ているうちにジョンとショーン、パトリックとリッキーといった男性コンビにまで愛着が湧いてきてしまう脚本には全米の萌豚たちも驚かされたことだろう。
エミリコの屈託のない笑顔とミステリアスでゴシックな世界観、そして作り込まれた人間模様によって、男が出るアニメを認めない大多数の保守層さえも取り込んでしまったことが本作の大きな勝因だ。
本作は今年2022年にシーズン2の放送が決定している。政府関係筋の話では次期大統領候補にケイト様を推す声も多く、今年の中間選挙の鍵を握るのは『シャドーハウス』になりそうだ。
●123sheerが選ぶベストエピソード
#7「不完全な地図」
選考理由:髪の毛からエミリコが登場するため。
Vivy -Fluorite Eye's Song-
2021年はFacebook社のCEOマーク・ザッカーバーグ氏が自社名を変更しMetaverse(メタバース)構想を大々的に打ち出すなど、次世代テクノロジーをより身近なものとして見据える年となった。
『Vivy -Fluorite Eye's Song-』はそんな時代の転換点、AI時代の到来を予言する作品である。
本作は、「歌で人を幸せにする」使命を与えられた自立型AIのVivyちゃんが、人類滅亡の未来を阻止するため過去へ遡って歴史を修正しようとするサイエンス・フィクションだ。
『ブレードランナー』や『ターミネーター』を思わせるケレン味溢れる近未来の世界を舞台に、数十年単位の大胆なタイムジャンプを繰り返してAI史を追っていくという壮大なスケール感がこのアニメの魅力である。
設定や展開のちょっとした粗をものともせず、その場その場の勢いとタフなアクションで強引に突き進んでいく豪快さには心地良ささえ覚える。
「Sing My Pleasure」をはじめとする名曲の数々や映像美もさることながら、AIという設定が生み出すオリジナリティ溢れるMoeも本作の見逃せないポイントである。人格の上書きという思いきった手法によって、視聴者は一つの作品でVivyちゃんによるVuhyを二種類も堪能することができるのだ。
画期的なアイディアでクリエイティブなMoeを次々に生み出していく本作こそ、ザッカーバーグ氏の掲げるMoe-verse時代の真の幕開けを象徴するアニメに違いない。
●123sheerが選ぶベストエピソード
#8「Elegy Dedicated With Love -たった一人の大切なパートナー-」
選考理由:オフィーリアちゃんの透け透けスカートにシンギュラリティを感じるため。
スーパーカブ
『ワイルド・スピード』シリーズといえば今や世界で知らぬ者はいない大人気フランチャイズだが、主演のヴィン・ディーゼルとドウェイン・ジョンソンの確執によってファミリーの集結が妨げられているのはファンにとって大きな悲劇だ。
そんな中、シリーズ初のアニメ化作品として日本で放送された最新作『スーパーカブ』は、引き裂かれたファンの心をふたたび縫い止めてくれる珠玉の一本であった。
本作は、スピードの魅力に取り憑かれた女子高生が法律も倫理もぶっちぎってカブ(日本製のオートバイ)を乗り回すというアナーキーな作品だ。
言葉でなく色彩や描写から語らせる登場人物の心情、思春期特有の全能感に浸る少女たちの生き様など、細やかな情景を丁寧に描写していく本作を見ていると、一見これまでの『ワイルド・スピード』とはまるで別物のように思われる。
しかしながら、天涯孤独だった主人公・小熊がカブを通じて周囲との繋がりを育み、新たな"ファミリー"を作り上げていく姿には、これまでのシリーズと同様のテーマ性を見て取ることができるだろう。
特に、後半からファミリーに加わる恵庭椎の登場により、視聴者は加速度的にブヒのアクセルを踏み込んでいくことになる。
小柄でキュートな容貌、父親に対するやや小生意気な態度、詰めやすいサイズ感など、どれ一つ取っても理想的ヒロインである椎だが、そんな彼女も小熊たちアウトローと出会ったことにより次第に道を踏み外してしまう。
これは警察官だったブライアンがストリートレースの世界に惹かれていく『ワイルド・スピード』一作目の展開のセルフオマージュとなっており、ファンにとってはたまらない演出だ。
2023年公開予定のシリーズ第10作には『アクアマン』などで有名なジェイソン・モモアの出演も決定しており、モモアと椎の"スーパーコンボ"が見られる日もそう遠くなさそうだ。
●123sheerが選ぶベストエピソード
#8「椎の場所」
選考理由:パパのアメリカンコーヒーはいりませ〜ん
精霊幻想記
『指輪物語』の著者として知られる20世紀の偉大なる作家J・R・R・トールキンによって体系づけられたハイ・ファンタジーの文化は、映像メディアの世界においても『ロード・オブ・ザ・リング』を筆頭とする様々な作品を通して、今日に至るまで連綿と受け継がれてきた。
そして2021年、トールキンの系譜を継ぐこのファンタジーというジャンルは、『精霊幻想記』の放送をもって一つの終着点を迎えることとなる。
本国のファンからは"萌萌萌萌記"というタイトルで親しまれている本作は、世界設定や言語体系にこだわることを是としてきた従来のファンタジーの価値観を根底から覆し、ただただ女の子の可愛さだけを極限まで追求したアニメである。
本作を視聴した者の中で、世界観やストーリーを記憶している者はおそらく一人もいないだろう。それほどまでに、ヒロインたちの萌え萌えっぷりが強烈すぎるのである。
髪色も属性も異なるヒロインが恐ろしいスピードで代わる代わる登場していく様は、さながら壮大な歴史書を紐解いているかのようだ。
また本作はアカデミックな面でも注目を集めており、アイビー・リーグなどの名門大学ではすでに「セリア先生のわくわくまじかる教室」を授業に取り入れている。
GAFAをはじめとする国内の大手企業も採用条件にわくわくまじかる教室の修士号取得を採用条件に組み込むことを表明しているなど、本作の登場によってアメリカ労働市場の勢力図は大きく変わりそうだ。
灰色のガンダルフも白のサルマンも、「白銀の花嫁」セリア・クレールにかかっては形無しである。
●123sheerが選ぶベストエピソード
#4「暗殺者の少女」
選考理由:奴隷の女の子がそれはもう必死に命乞いをするシーンがあるため。
チート薬師のスローライフ〜異世界に作ろうドラッグストア〜
突然だが、読者諸兄はブルース・ウィリス主演の『シックス・センス』という映画をご存知だろうか。
これは人間の少年と幽霊たちの交流を描いた感動のヒューマンドラマ映画なのだが、衝撃的などんでん返しで有名な作品でもある。ラストまで見た後で最初から見返すと、まったく違う映画に生まれ変わってしまうのだ。
そしてこの夏に放送された『チート薬師のスローライフ』こそ、まさに深夜アニメ界の『シックス・センス』である。
このアニメは、一見するとごくありふれたほのぼの日常系コメディだ。
可愛くてしっかり者の幽霊ミナ・フリューレちゃんをはじめとする萌え萌えな女の子たちがひっきりなしに現れては、主人公キリオ・レイジのドラッグ帝国を賑わせていく。
そんな牧歌的世界観を突如として破壊してしまうのが第7話のエピソード「本音ストレート」である。あの回のミナちゃんを一度目にしてしまったら最後、彼女のセリフ・表情・一挙手一投足そのすべてがこれまでとはまるで違うものに見えてくるのだ。
第7話の放送が終了した後、衝撃のあまり卒倒する視聴者が全米で続出し、911の緊急通報回線が一時パンクしたというニュースは読者の記憶にも新しいだろう。
ではその新事実によってミナちゃんの可愛さが損なわれてしまったのかというとまったく逆で、彼女のパーソナリティーがかえって奥深く魅力的なものになっているのだから驚嘆の一言に尽きよう。
スローライフと銘打ったアニメにおいてギャップ萌という危険なドラッグを頒布した容疑でDEA(麻薬取締局)の捜査が開始しているという一部報道もあるため、未視聴の読者におかれては今のうちにこのアニメを摂取しておくことをお勧めする。
●123sheerが選ぶベストエピソード
#7 「本日の処方せん その①る? 魔王降臨! その② 本音ストレート」
選考理由:ていうか魔王の存在って必要あったか?
SELECTION PROJECT
2021年は、アメリカのショービジネス業界にとって波瀾の年になった。
アカデミー賞の前哨戦として名高いゴールデン・グローブ賞を主催する「ハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)」に黒人会員が一人もいないというスキャンダルから始まった一連の騒動は、選出基準の不透明性や選考委員の接待といった様々な問題に波及し、各映画会社や有名俳優たちが批判の声を上げている。
そんな中放送されたアイドルオーディションアニメ『SELECTION PROJECT』は、昨今のキャンセル・カルチャーに対するカウンターとして生まれた作品である。
「白黒つけるわよ!」という人種差別的なキャッチフレーズからも想起されるように、体制側として描かれる劇中番組「SELECTION PROJECT」は抑圧とレイシズムの明らかなメタファーだ。
番組はアイドル候補生たちのプライバシーを暴き、対立を執拗に煽るだけにとどまらず、果ては病床に臥せる主人公を強引に舞台へ立たせようとさえする。
少女たちはそんな番組に見切りを付け、みずからの力で成功すべく独自に活動を始めるわけだが、ではこれが反体制的な物語であるかと言えばそうではなく、最終的に少女たちは番組へ復帰することを決断する。
番組や視聴者に「選ばれる」側であった少女たちが、最終的には自らの意思によって番組へ戻ることを「選ぶ」。
SELECTIONというタイトルのとおり、これは風潮や正論に流されることなく、全く新しい形で人間の自由意志と自己決定を賛美した物語なのである。
しかしながらその一方で、我々はこの作品のもたらした罪深き点から目を逸らしてはならない——11歳の少女に熱狂するチアーズという名の悲しき怪物たちは、今も世に放たれたままなのだ。
●123sheerが選ぶベストエピソード
#5 「有頂天トラブルメーカー」
選考理由:この詩が!!!!!!!
takt op.Destiny
ポストアポカリプスの世界を描いた大人気ホラーアドベンチャーゲーム『The Last of Us』のHBOドラマ版の放送がいよいよ今年に迫ってきている。
ストーリー面が非常に評価されているゲームであるということに加え、『ゲーム・オブ・スローンズ』『マンダロリアン』といった人気ドラマに出演してきたペドロ・パスカルが主演ということもあって、ファンの期待は否応なしに高まるばかりだ。
秋アニメ『takt op.Destiny』は、そうやって期待に胸を膨らませているゲームファンのために一足早く届けられたクリスマス・プレゼントであった。
同名のアプリゲームを原作とするこのアニメは、『The Last of Us』と同様に、特別な力を持った少女とそれを支える主人公が荒廃したアメリカの大地を駆け抜けるロードムービーだ。
音楽に反応して襲ってくる怪物「D2」を避けるために人々は音楽を自粛する生活を余儀なくされているという世界観で描かれる本作は、まさに現代の世相を色濃く反映したタイムリーな作品である。
特筆すべきはこのD2と戦う力を持った少女たち「ムジカート」の存在だ。音楽を力の源とする彼女たちはそれぞれが交響曲の名を持ち、コンダクターの指揮のもとに戦闘を行えばそこにはクラシック音楽がBGMとして鳴り響く。
ムジカートとコンダクターのバディとしての掛け合いも本作の見どころの一つだが、重要なのは彼女たちの眼球だ。
アニメの女の子を形成するパーツの中でもっとも注目すべきなのが眼球だということは衆目の一致するところであるが、『takt op.Destiny』ほどに鮮やかかつ美麗に眼球が描かれたアニメは未だかつて目にしたことがない。
世界的ファッション雑誌VOGUEの名物編集長アナ・ウィンター氏はタイタンたんのキャラクターデザインを「21世紀の萌え萌えアール・ヌーヴォー」と絶賛しており、本作が次世代の眼球インフォメーションを牽引していくファッションリーダーとなっていくのは間違いなさそうだ。
●123sheerが選ぶベストエピソード
#4「開演-Showtime-」
選考理由:カジノを縦横無尽に走り回ってるタイタンたんから1秒も目が離せないため。
月とライカと吸血姫
我が国における冷戦時代の痛ましき歴史のひとつ——「赤狩り」については、当時を生きた読者のほうがよくご存知であろう。ハリウッドにおいても、マッカーシズムの名のもとにチャーリー・チャップリンといった名優やダルトン・トランボのような才能ある脚本家が共産主義のシンパであるとして放逐されていった。
ソ連崩壊から30年という節目を迎えた2021年に放送された『月とライカと吸血姫』は、’60年代の米ソ宇宙開発競争を下敷きにした、吸血鬼の少女が世界初の有人宇宙飛行を目指す歴史改変ファンタジーである。
実際の出来事を題材とした作品は往々にして史実から大きく離れることができないという脚本上の制約を抱えているが、本作では主人公レフ(ユーリイ・ガガーリンがモデルとなっている)と吸血鬼イリナの交流というドラマで魅せることによってこの問題を見事にクリアーしている。
そして忘れてはならないのが、このアニメのトリックスターであるアーニャ・シモニャンちゃんだ。
シリアスなテイストの本作において、声に出したくなる愛らしい名前と萌え萌えボイス、そしてコミカルな百面相によって視聴者に癒しを与えてくれた彼女だが、そのあまりの可愛さから一部では東側によるブヒ・プロパガンダなのではないかという疑惑が浮上したほどだ。
HBOドラマ『チェルノブイリ』とのコラボCMが製作されたことでも話題になった
しかし、一度でも同志シモニャンを目にした者であれば、そこに存在するのは政治的イデオロギーなどではなく、なんかいきなり頭突きとかしてるただひたすら可愛いだけの女の子であるということがわかるはずだ。
はっきりと言えることはただ一つ——アーニャ・シモニャン・萌えすぎニャンという気持ちにおいては、鉄のカーテンもベルリンの壁も存在し得ない。
●123sheerが選ぶベストエピソード
#8「乙女の祈り」
選考理由:イリニャンとシモニャンの街中デートがアツすぎて冷戦が終結したため。
今回紹介した作品の他にも、123sheer氏は惜しくも10選に入らなかったアニメとして『月が導く異世界道中』『聖女の魔力は万能です』『かげきしょうじょ!!』『白い砂のアクアトープ』『魔法科高校の優等生』『萌える子ちゃん』などのタイトルを挙げている。
同氏の公式Twitterでは現在放送中の最新アニメに関する考察レビューを最速で読むことができるので要チェックだ。
これじゃ天才王子の赤字国家再生術じゃなくて萌萌萌萌の萌萌萌萌萌萌萌じゃん pic.twitter.com/4HZmiLxpq1
— しあ (@123sheer) 2022年1月12日
なお本記事は実在のThe New York Times社とは一切関係ございません。
(おわり)