2018年に上映された中で見ることのできた映画を公開日順にまとめています。
今回は下半期(7月〜12月)の作品になります。
- 『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(Jurassic World: Fallen Kingdom)
- 『インクレディブル・ファミリー』(Incredibles 2)
- 『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(MISSION: IMPOSSIBLE -FALLOUT)
- 『オーシャンズ8』(Ocean's Eight)
- 『アントマン&ワスプ』(Ant-Man and the Wasp)
- 『クワイエット・プレイス』(A Quiet Place)
- 『あの頃、君を追いかけた』
- 『ヴェノム』(Venom)
- 『ボヘミアン・ラプソディ』(Bohemian Rhapsody)
- 『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(Fantastic Beasts: The Crimes of Grindelwald)
- 『シュガー・ラッシュ:オンライン』(Ralph Breaks the Internet)
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(Jurassic World: Fallen Kingdom)
言わずと知れた『ジュラシック』シリーズ最新作。
前作の『ジュラシック・ワールド』が初代のセルフオマージュになっていたのに対して、今作は二作目の『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』を意識した演出が多い。
前半の噴火する島からの脱出は今までに見たことのないスペクタルな演出でハラハラさせられたが、後半では屋敷の中の逃避行がメインとなりガラリと雰囲気が変わる。
この構成も二作目のオマージュなんだろうけど、前半がすごく良かっただけに後半の展開はちょっと物足りなかったかな。
『ジュラシック』シリーズって二作目以降はひたすらマンネリとの戦いだったので、今作でこれまでと違う新しい切り口を示してくれたのは評価できる部分だと思います。
ラストで風呂敷を広げすぎたせいで次回作が楽しみでもあり不安でもある。
評価:6/10点
『インクレディブル・ファミリー』(Incredibles 2)
『Mr.インクレディブル』大好きなんですよ。
アメコミ映画が大ブームになってるこの時代にピクサーがどんなヒーロー像を見せてくれるのかとても楽しみにしてました。
意外だったのが、今作のメインとなるのがMr.インクレディブルではなく妻のイラスティガールの方だったということ。
戦う女性像と育児に奮闘する父親像という構図はなるほどイマドキのディズニーっぽい。
前作以上にスケールアップしたアクションは期待どおり楽しかったけど、映画としての完成度はやはり前作には及ばないなという印象。
「ヒーローの存在が人々を弱くする」というなかなか興味深いテーマが投げかけられるんだけど、それに対して特に答えを示すことなく終わってしまったのがもったいなかった。
とはいえファミリー向けのエンタメ映画としては十分に楽しめる作品だと思う。ちなみにぼくは公開初日に子どもたちに囲まれながらひとりで観ました。
いつの時代になってもヴァイオレットちゃんはカワイイね。
評価:7/10点
『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(MISSION: IMPOSSIBLE -FALLOUT)
毎度トム・クルーズの身体が心配になるM:Iシリーズの最新作。
シリーズでははじめて同じ監督が続投しており、ストーリーも前作の『ローグ・ネイション』から地続きになっている。
M:Iシリーズは作品によってけっこう当たり外れが大きいんだけど、個人的に今作は『ゴースト・プロトコル』に並ぶ名作だと感じた。
言うまでもないことだけど、今回もアクションは見応えたっぷり。
ヘリでアクロバット飛行したり、ビルに飛び移って文字どおり骨を折ったり、スカイダイビングのスタントを100回以上こなしたり、マジで頭おかしい(褒めてる)。
今作は過去作を踏まえた演出が色々と散りばめられており、シリーズをずっと追ってきている人にとってはグッとくるシーンがラストに待っています。イーサンのこれまでの戦いが報われて本当に良かった。
とりあえずトムは命を大切にしてください。
評価:8/10点
『オーシャンズ8』(Ocean's Eight)
女性キャストだけでリブートした新たなる『オーシャンズ』シリーズ。
舞台はラスベガスのカジノからメットガラのパーティ会場へ。
これまでのシリーズにはなかった、女性キャストならではの華やかさが感じられて良かった。
ただ、用意周到に計画が進んでいくのはいいんだけど、用意周到すぎてトラブルが全然起こらないんだよね。『オーシャンズ11』の時みたいなドタバタやどんでん返しが全然ない。
『11』では「1億ドル以上の現金をどうやって金庫から持ち出すのか?」という最大の関門をギリギリまで観客に伏せることでハラハラ感を演出していたが、今回盗むのは小さい首飾りなのでハウダニットとしての魅力も弱い。
やっぱりチラッとでもいいからジョージ・クルーニーやブラッド・ピットに出演してほしかったというのが正直なところ。すでに撮影されていたマット・デイモンの出演シーンが諸事情でカットされてしまったというのが無念すぎる。
次回作に期待してます。
評価:4/10点
『アントマン&ワスプ』(Ant-Man and the Wasp)
世界最小のヒーロー『アントマン』シリーズの第二作目。
『インフィニティ・ウォー』の続きが気になってやきもきしてるファンをあえて焦らすかのような呑気な雰囲気が個人的にツボだった。
DCと掛け持ち出演のローレンス・フィッシュバーンや新ヴィランのゴーストも良い味出してます。
ただ、平和すぎてアクション部分では少し物足りない気はしたかな。 面白いアクションはほとんど予告編で見せちゃった感。まあ、サノスとの大バトルの後でハードル上がりすぎちゃってるから仕方ない部分はあるんだけど。
ルイスが自白剤打たれるシーンはマジで笑う。
評価:6/10点
『クワイエット・プレイス』(A Quiet Place)
絶対に音を立ててはいけない世界で暮らす家族の物語。
『ドント・ブリーズ』のフォロワー的な作品なんだけど、こういうアイディア一発勝負な映画は割と好き。
声を上げないよう手話で会話したり、足音を消すために床に粉を撒いたりと、劇中のキャラクターたちの生活の中に工夫が見られるのが面白い。
下手に世界観を広げすぎず、あくまでひとつの家族に焦点を絞ったのも好印象。
序盤は劇場全体が音を立てちゃいけないような緊張感で張り詰めていて本当にハラハラさせられた。それが良かっただけに、終盤ただのパニック映画になってしまったのが非常にもったいない。
みなさんも飛び出してる釘には気をつけましょう。
評価:4/10点
クワイエット・プレイス、隣の座席に座ってた女の子が音立てちゃいけないと思ったのかポップコーンをめっちゃゆっくり咀嚼しててかえって気になっちゃった
— しあ (@123sheer) October 2, 2018
『あの頃、君を追いかけた』
毎年100万本ぐらい公開されてる気がする青春恋愛ドラマ的な邦画の中のひとつ。全然見分けが付かない。
こういうジャンルには疎いんだけど友達に誘われたので見に行きました。男ふたりで。
台湾映画のリメイクということもあってか、話の脈絡に関係なく至るところで台湾要素が出てきて笑ってしまう。主人公の趣味が中国拳法て。
思いのほか普通に楽しめたけど、ヒロインの行動や動機に納得できない部分が多くてあんまり共感はできなかった。
あとこれはネタバレなんだけどラストで主人公が突然なろう作家になります。いやマジで。
評価:3/10点
『ヴェノム』(Venom)
マーベルの代表的ヴィランである「ヴェノム」を主役に据えたダークヒーロー物。
エディとヴェノムのコンビは好きだったんだけど、ヴェノムの心境の変化が唐突すぎてかなり違和感があった。
最悪のヒーローを謳っているわりに、暴力描写がごく控えめだったのも残念。
こういう作品こそ、しっかりレーティングを設けて思いっきりバイオレンスにやってほしかった。
駆け足気味だった後半とは逆に前半はちょっと間延びした感じだったので、ペース配分を上手くすればもっと良くなったんじゃないかなとは思う。
とりあえず『スパイダーマン3』みたいな謎ダンスが始まらなくてホッとしました。
続編はR指定で作ってくれ。
評価:4/10点
『ボヘミアン・ラプソディ』(Bohemian Rhapsody)
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Ayyyyy-Oh!!
世界的ロックバンドQUEENのボーカル、フレディ・マーキュリーの半生を描いた伝記映画。
QUEENの楽曲はそんなにたくさん知ってるわけではなかったんだけど、好きな曲は多いので普通に楽しみにしてました。
音楽はもちろん、フレディ自身の経歴を全然知らなかったのでストーリーも興味深かった。
何よりラストのライブシーンは圧巻。本当に会場にいるかのような気分に陥りました。人が歌ってる姿でこんなに感動させられたのは初めて。
ふだん映画の音響とかあんまり気にしたことないんだけど、この映画は本当にIMAXで見てよかったと思う。
家に帰ってからライヴ・エイドの実際の映像見てみたら再現度の高さにビビった。
評価:9/10点
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(Fantastic Beasts: The Crimes of Grindelwald)
ハリー・ポッターの新たな世界を描く『ファンタスティック・ビースト』第二弾。
原作者のJ・K・ローリングが自ら脚本を手がけているだけあって、前作同様世界観はユニークで魅力的。
ただ、今回は内容を詰め込みすぎてて新規のファンにはあまり優しくない構成だったと思う。
ストーリーラインが複雑すぎて、ハリー・ポッターオタクのぼくでさえ話についていくのがなかなか大変だった。
ダンブルドアとグリンデルバルドの戦いを描いた物語としてはたしかに興味深いんだけど、肝心のニュート・スキャマンダーが蚊帳の外になりつつあるんだよね。
これはあくまでもニュートの物語なんだから、本作の対立軸であるニュートとクリーデンスの間にもっと因縁や接点がほしいところ。
まだ残り三作もあることだし、長い目で見守っていきたいです。
あと、魔法動物ももっと出してあげて。
評価:5/10点
『シュガー・ラッシュ:オンライン』(Ralph Breaks the Internet)
ヴァネロペちゃん、萌え。(死語)
ディズニー版『レディ・プレイヤー1』という表現がぴったりな作品。
マーベルにスターウォーズ、ディズニープリンセスなど、キラーコンテンツが目白押しでとにかく賑やか。あらためてウォルト・ディズニー・カンパニーの力に恐れおののく。
まさかディズニー映画を見に行ってグランドセフトオートを見ることになるとは思わなかったよ。
インターネットを揶揄したようなネタも多くて、現代ならではの映画という感じが興味深い。
ただ、ストーリーについてはかなり賛否が分かれると思う。
『シュガー・ラッシュ』は前作もディズニーらしからぬタブーに挑戦する意欲作だったんだけど、今作ではさらに一歩深く踏み込んでいます。
その試みは面白いし、たしかに言いたいこともわかるんだけど、そこに脚本が追いついていなくて説得力に欠けていた印象。
前作が好きであればあるほど今作の結末は納得がいかなかったんじゃないかな。ぼくも前作が大好きだったのですこし虚しい気持ちになってしまった。
それでも、今の時代だからこそ生まれた、ディズニーの過渡期を象徴する意義深い作品なんじゃないかと思います。
評価:7/10点
シュガーラッシュオンラインも今期アニメみたいなものだしヴァネロペ・フォン・シュウィーツちゃん2018年秋アニメヒロインレースに加えていい?
— しあ (@123sheer) December 24, 2018
※見たかったけどまだ見れてない2018年映画
『デトロイト』
『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』
『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』
『ウインド・リバー』
『search/サーチ』
『アリー/スター誕生』
etc.
パッと思いつくだけでもこんなにある。ちょっとずつチェックしていきたいです。
そして2019年も見たい映画たくさんあるので楽しみ。とりあえず早くアベンジャーズが見たい。
来年もよろしくお願いします。