気温が上がってきて夏アニメも盛り上がってきましたね。
今のところトップは予想どおり魔王学院の不適合者だけど、完全にノーマークだったLapis Re:LiGHTsが思いのほか追い上げてきたのは嬉しい誤算。
ツイッターやってなかったら見てなかっただろうしツイッターやってて本当に良かった。
途中で飽きちゃうかなと思ってたド級編隊エグゼロスも今のところ楽しく見てる。
天空寺宙ちゃんをもっと出してくれ。
新キャラのヒロインが異世界魔王のエデルガルトちゃんにちょっと似てて良いね。あの変な喋り方してほしい。
エデル…ガルトの? ちょっと片言で…たまに?疑問形っぽくなる…喋り方、めちゃめちゃ…かわいい、ですよね pic.twitter.com/M37rh28NEy
— しあ (@123sheer) 2018年9月1日
そんなわけでウォッチメン、エグゼロスとヒーローブームがふたたび到来中。
となれば以前から暖めていたこの作品を見るしかない!
『ザ・ボーイズ』は今まさに話題沸騰中のAmazon製作のドラマシリーズです。
スーパーヒーローが企業によって管理されるようになった世界を舞台に、スーパーパワーを一切持たない普通の人間たち「ザ・ボーイズ」が腐敗したヒーローたちを打倒しようとする話。
去年からかなり騒がれている有名な作品なのでもはや説明不要かもしれませんが、このドラマはとにかくヒーローたちがゲスい。
権力やスーパーパワーを笠に着て、パワハラ・セクハラ・モラハラなんでもやりたい放題です。コンプライアンスなどどこ吹く風。
もちろんそれは裏の顔であって、表向きの彼らは国民の英雄であり、企業の広告塔。多くの国民は彼らが聖人君子だと信じて疑いません。
そんな彼らの本性を知るごく一部の人間が、ヒーローの腐敗を暴き復讐を果たすために結成したアウトロー集団が「ザ・ボーイズ」なのです。
そのボーイズと対峙することになるのが、ヒーロー界でも頂点に君臨する最強のスーパーヒーロー集団「セブン」。
リーダーのホームランダーを筆頭に、最強の女戦士クイーン・メイヴ、水中なら敵無しのディープ、世界最速の男Aトレイン、自在に姿を消せるトランスルーセント、能力は未知数のブラックノワール、そしてチーム唯一の良心であるスターライト。
お分かりのとおり、DCコミックスのヒーローチーム「ジャスティス・リーグ」の露骨なパロディになっています。
このセブンがとにかく曲者揃いで面白い。特にリーダーであるホームランダーの外道っぷりはこのドラマの大きな注目ポイントのひとつ。
正面からまともにやりあったら一瞬のうちに細切れにされかねない強大すぎる敵を前にして、ザ・ボーイズがヒーローたちの弱点をどうやって攻略していくかが最大の見どころ。
オタクなのでこういう設定は無条件でワクワクしてしまう。
このドラマの何が一番いいかって、Amazon Prime Videoで配信中なので多くの人が見やすいってところなんですよね。映画もドラマもアニメも結局見やすさが一番大事。
俺たちはFOD独占配信に怯えながら暮らしている。
シーズン1は全8話でサクッと見終わっちゃったので、『ウォッチメン』と同じアラン・ムーア原作のアメコミ映画『Vフォー・ヴェンデッタ』を見ました。
これアメコミ原作だって知らなかった。
全体主義の独裁政権に支配された近未来のイギリスで、突如現れた反政府主義者のダークヒーロー「V」がガイ・フォークス・デーの夜にクーデターを仕掛けるという話。
ガイ・フォークス・デーは17世紀にイギリスで起きた国家転覆テロが未遂に終わったことを祝うというイギリスではポピュラーな祭典、らしい。
ぼくも詳しくはないんだけど、以前『ゲーム・オブ・スローンズ』のキット・ハリントン主演でこの事件を扱ったドラマが製作されたっていうニュースを見たことがあったので名前くらいは知っていた。(あとハリーポッターときんいろモザイクでも名前出てた)
なんとハリントンはこの事件の首謀者である英国貴族ロバート・ケイツビーの実の子孫とのこと。準男爵の血筋も引いてるらしいのでドラマの中だけでなく現実でも由緒正しい家柄なんですね。
映画自体は『ウォッチメン』と同じく、パラレルワールドの現代社会をアメコミの文脈で描きつつも、しっかり社会派なテーマに切り込んだ重厚な作品だった。ウォッチメンが好きな人はもちろん、オペラ座の怪人とかリベリオンが好きな人にも刺さりそう。
アメコミ作品は今後もどんどん盛り上がっていきそうですね。
『ザ・ボーイズ』みたいな作品が受け入れられるようになったのもやっぱりマーベルが映画事業で下地を作ってきたことによる功績が大きいんでしょうね。
今までアメコミ作品は全然見てなかったって人も物の試しにMCUあたりを見ておくといいと思いますよ。やっぱり今のエンタメ産業のメインストリームなので。
それはさておき、今期はラピスリライツが最高なのでぼくが独断と偏見で選出した現時点でのお気に入りのアイドル七人を発表したいと思います。
これが俺の「セブン」だ。
1. カエデちゃん(この花は乙女)
みんな大好きカエデちゃん。声も顔も衣装も声も髪型も声も全部が可愛い。
美少女しかいないこのアニメの中でも周囲とは一線を画する存在感はまさしくセブン最強の男ホームランダーそのものです。
萌豚ボーイズの我々には逆立ちしたって勝ち目はありません。
2. メアリーベリーちゃん(シュガーポケッツ)
口下手な女の子のこと懲りもせずすぐ好きになっちゃう。
言葉を発することなく感情表現するという設定はブラックノワールに着想を得ていると思われます。
名前もマニーペニーっぽくて可愛い。蒼の彼方のフォーリズムにちょっぴり似てる娘がいた気がする。
3. シャンペちゃん(シュガーポケッツ)
みんなから愛される癒し系のシャンペちゃんはセブン唯一の良心であるスターライトのような存在。一番正統派な可愛さという感じがする。メアリーベリーちゃんのこと本気で心配してるのブヒだね。
キャバレー部の話でまるまる1話やってほしい。
4. あるふぁちゃん(Ⅳ KLORE)
黒騎士ブラフォードも真っ青のダンスマカブヘアーの持ち主あるふぁちゃん。最新話のお茶目な言動は萌え萌えでしたね。
アルファという名前やドッジボールで見せた超スピードの反射神経からも分かるとおり、彼女のモデルは明らかにAトレインです。
オタクはちょっと主人に失礼な従者の女の子が大好き。
5. ガーネットちゃん(Ⅳ KLORE)
最新話で登場したガーネットちゃんは自分の身体を透明にするというトランスルーセントと同様の能力を持っています。電気がよく流れそう。
数分の登場でもかなりインパクト大だったので今後の活躍に期待。
オチ内緒にしたままシックスセンス見せてあげたいね。
6. ルキフェルちゃん(Sadistic★Candy)
学院一の魔力を持つという彼女はまさにクイーン・メイヴのポジションがふさわしい。
男勝りな感じなのに楽曲や衣装がガーリーだったりボードゲームが好きだったりするギャップが好き。
山田くんと七人の魔女の小田切寧々ちゃんに似てるところもポイント高い。
7. ラヴィ(LiGHTs)
メインキャラ五人の中で圧倒的に一番輝いてるラヴィちゃん。水場で活躍する姿はさながらディープのようである。
頭はめちゃめちゃ悪いのに顔とスタイルはめちゃめちゃ良いというアンバランスさがクセになる。動いて喋ってるだけで無限に可愛い。
まだ出番のない女の子たちもたくさんいるので、これからどのようにこの七人が入れ替わっていくのかワクワクが止まりませんね。
『ザ・ボーイズ』もシーズン2からは新しい「セブン」のメンバーが登場するみたいなのでそちらも気になるところ。
◯
注文してたウォッチメンのコミック届きました。
— しあ (@123sheer) 2020年8月4日
誰が見張りを見張るのか?(Who watches the Watchmen?)というのはこの作品のテーマ性を端的に示すキャッチコピー。
わざわざ見張員のマッチをフレームに使ったのに誰にも気づいてもらえなくて寂しかった。
アメコミはウォーキング・デッドの漫画をKindleで買ったことがあるぐらいで、こういうフルカラーの書籍を買うのははじめて。とにかくボリュームがすごい。
分厚さはToLOVEるダークネス画集 Harem Goldとだいたい同じくらい。
本編がすべて収録されているのはもちろん、エピソードの間には劇中に登場する雑誌や文献などの付属資料が掲載されていてめちゃめちゃ読み応えがある。
ザック・スナイダーの映画版は原作ファンからは賛否両論みたいだけど、これだけ密度の濃い原作を2時間40分でまとめたのはかなりすごいことだと思う。
オジマンディアスのセリフが映画だと「私はコミックの悪役ではない」なのに対してコミックだと「私は活劇映画の悪役ではない」になってるの面白いね。
映画見た方も見てない方もオススメです。ちょっと高いけど。
ロールシャッハ 最後に記す
夏アニメのダークホースはラピスリライツだった。
なぜだ? 目的はなんだ?
あれ以上に危険な作品は思いつかない。
地上波放送と同時にAbemaで見られるほど素早いと言われたアニメだ。
これ以上カエデちゃんの出番が増えれば、俺たちは死ぬかもしれない。
とにかく俺の生死にかかわらず、世界が生き延びてこの記事が読者の目に触れることを祈る。
俺は今まで妥協せずブヒッてきた。思い残すことなく暗黒の中に踏み込める。
1985年11月1日
ウォッチメンのコミックは買ったほうがいいけどToLOVEるの画集はもっと買ったほうがいいよ。
(おわり)